2016年03月15日

高野和明『幽霊人命救助隊』3月は自殺の季節

受験戦争、受験地獄、なんて言葉が有った時代。
全入、Fランク、なんて言葉が無かった時代。
3月は、自殺の季節だった。

『幽霊人命救助隊』を読んでて、思い出した。
この小説の主人公は、受験に失敗して自殺した高校生。

昔は、子供の数が、多かったからね。
弱い個体が早世するのは、淘汰つーかなんつーか。
自然の流れ。自然の理(ことわり)。

冷たいようだけど、それが暗黙のご了解。

弱い事は、悪い事じゃないからね。
つまらない事では、あるだろうけど。

だもんで、特に騒がれたり哀れまれたりは、しなかったわね。

今は全然、事情が違う。
若者は数が少ないから、とっても貴重。
貴重な若者を、受験の失敗如きで、死なせるわけにはいかん。

国が総力を挙げて、頑張った。
かどうかは、知らない。

今時、受験の失敗で自殺する若者なんて、いないわな。

いや、いるのか?
報道されないだけかしら。

ともあれ、今の若者は、パンダ並みに保護されてるよなあ。
このまま少子化が続けば、いずれは朱鷺(とき)並みに保護されそう。

絶滅危惧種並みの保護が、必要になると。
どんだけ保護しようが、後はゆるやかに絶滅に一直線。

でも、そんなのは1000年後くらいの話なんで、どーでもいいわ。

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2016年03月14日

浦賀和宏『地球平面委員会』

ほほう、こう来るか。
こりゃあ斬新。

せっかく感心したのに。
最後の投げっぷりが、ひどい。

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2016年03月13日

山田悠介『パズル』

感想は、この3行のみ。

若いって、いいわぁ。
警察、呑気すぎ。
この学校は、治外法権ですか?

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2016年03月01日

荻原浩『メリーゴーランド』安定と刺激

前向き過ぎず、後ろ向き過ぎず。
ポジティブ過ぎず、ネガティブ過ぎず。
程好い加減。

安定と刺激。
両立できる社会になるには、そりゃ千年かかるべ。

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ところで、全くどうでもいい話ですが。

メリーゴーランドは、英語だとMerry Go Round?
だったら、メリーゴーラウンドの方が、より正確な発音に近いのかしら。


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2016年02月17日

雫井脩介『虚貌』資金の出処

めっさ面白い。
一気に読んじゃった。

飛水峡に行ってみたい。

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虚貌(下) [ 雫井脩介 ]

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どうしても気になる点が、一点だけ。

この小説の真犯人は、横溝正史『犬神家の一族』の犬神佐兵衛に似てる。
天涯孤独の身から、財を成したってとこが。

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けどね、犬神佐兵衛には、和尚というパトロンが居た。

進学するなら、学費。
起業するなら、多少の資金。
そういう援助は、あったはず。

この小説の主人公みたく。
全く何も無く全て自力ってのは、現実的じゃないなぁ。

おばちゃん、資本主義に毒されまくってるから。
資金は、どこから出てるのか?
この点がクリアにされてないと、全て胡散臭く感じちゃうのよ。

横溝正史。森村誠一。松本清張。
遠藤周作。有吉佐和子。大藪春彦。

往年の大作家先生達は、その辺は、きちんと抑えてた。
ような気がする。

この仕事で、この働き方で、こんなに稼げるのか?
そういう疑問は、置いといて。

まあでも、時代背景が、今と全く違うからね。

ニート、フリーター、引きこもり、主夫、パラサイト。
そんな言葉も概念も、無かった時代。

働かざる者、食うべからず。
生きる事、イコール、働く事。

イクメンどころか。
マイホームパパは、侮蔑語だった。

そんな時代に。
生活費が、どこから来るか。
それを曖昧なまま、話を進めるのは、不自然すぎる。

一気に、リアリティが、無くなる。

そう言えば。
『オーデュボンの祈り』の中で、「この島に圧倒的に無いものは、リアリティ」、という記述があった。

そりゃ、無いよ。
あんな状況で、どうやって経済が、回ってくのか。
不思議でしょうがなかったもん。

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そんな不自然さが許容されるのは、豊かな時代ならでは。
喰うに困る貧乏が無い時代、だからこそ。
どうしても、そう感じてしまう。

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2016年02月15日

『話を聞かない男、地図が読めない女』脳が違う

かなり大昔に、流行った本。

脳の器質的な違いに、基(もとづ)いて。
男女の差異を説明しています。

うちの奴もさぁ。
この本に、書かれてるように。
喧嘩すると、黙り込むのよ。

ふてくされて、無視している。
そうとばかり思っていた。

んがっ。
違うらしい。

敵の言い分。

「頭脳は高速回転で、論理的思考をしているのだが。
 口に出しても、事態は良くならない。
 それどころか、血の雨が降るのは、必至。
 言いたいことは、色々あるが、黙っておこう」

なんだって。

ふーん。
そうなんだ。
そりゃあ、知りませんでしたわ。


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2016年02月13日

伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』吉里吉里人

全体的なイメージとして。
井上ひさしの『吉里吉里人』を、思いっ切りスケールダウンした感じ。

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『吉里吉里人』のラストは、リアルで怖かった。
もしも実際に、独立だの鎖国だのしても。
正にあの通りに、徹底的に叩き潰されるんだろうな。

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日本政府が、と言うより。
国家権力って、容赦無いから。

国家の本質は、人命よりも納税優先。
脱税追い込む気合いで、殺人事件を捜査すれば。
殺人犯の検挙率は、相当に上がるはず。

でも、やんない。
国家の本質は、搾取だから。

なーんて言い方したら。
左翼チックかしら。
左翼、大っ嫌いだけど。

お祖母さんと案山子(カカシ)と桜は、哲学者だね。
ああいう人が、身近に1人でもいれば。
生きるのは、かなり楽になる。

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2016年02月10日

山田健『遺言状のオイシイ罠』本当に美味しい

これって、現代のファンタジーだよなぁ。

こんな美味しい罠なら。
私も、是非とも、嵌(はま)りたい。

それにしても。
土肥老人は、深いお人だ。

こんな人が、身近にいたら。
人生が充実して、有意義になるね。

アパートの住人達が、羨ましいよ。

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2016年02月08日

伊坂幸太郎『ラッシュライフ』そっくりなラスト

何かを振り切った登場人物達が、タワーの展望台に上る。
というラストが、有吉佐和子の『非色』にそっくり。

『非色』の粗筋。

敗戦直後に、占領軍の黒人兵と結婚した日本女性の物語。
アメリカに渡った主人公は、黒人差別の現実を知り、愕然とする。

主人公が住んだ当時のアメリカの某州では、堕胎罪が存在していた。
身ごもった女は、何が何でも、産まなければならない。
日本では、簡単に中絶ができたのに。

なんて現実にも、衝撃を受ける。

危険な闇中絶をした日本人の友達が、死んじゃったり。
避妊してくれない夫のせいで、子供ボロボロ増えちゃったり。
働かない夫の代わりに、身を粉にして働いたり。

とにかくやたらと、苦労しまくるわけ。

黒人男性の妻である私は、この国(アメリカ)では、日本人として扱われない。
夫と同じ、黒人として扱われるんだ。

そうだ、私は黒人だ。
日本に帰る事は、諦めよう。
この国で、黒人として、生きていくんだ。

そう覚悟を決めた主人公は、ラストでこう呟(つぶや)く。

 明日は、あのタワーの展望台に上ろう。
 自分達の住む町を、高い場所から見下ろすのだ。
 お金は・・・。
 まあ、いい。なんとかなるだろう。

ラストは、涙無くして読めなかったわ。

『ラッシュライフ』は、良く出来た面白い小説です。

『非色』は、魂を抉(えぐ)る感動作です。
これぞ名作ですわよ。

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2016年02月07日

恩田陸『六番目の小夜子』個人情報の保護

えーと。
黒幕というか、仕掛け人というか。
その人は、どうやってサヨコの存在を知ったんだろうか?

サヨコが、成人した社会人ならね。
グーグル検索でもすれば、名前出てきそうだけどさ。

女子高生の名簿も、どっかに流れてるのかしら。
流れてるんだろうな。

こういう名前の女子高生が、存在すると知る。
そこまでは、まあ何とか、あり得そう。
超絶に不自然ってわけでもない。

親が、いつどこに転勤するか。
そんなのまで、分かるもんなのかしら。

個人情報の保護って、どうなってるんでしょ。

仕掛け人と女子高生の親が仲良しさんなら、すんなり話は繋がる。
そんな記述は、無かったような気がする。
あったのかしら?

まあ、どっちでも。
どーでもいいや。

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