6 預かり犬のネガティブ情報
預かり犬のネガティブな情報も、隠さずきちんと伝えてくれる。
これ、すっごい重要です。
昔預かった、コーギーMIXちゃん。
そろそろ、愛護団体の人が、家に預かり犬を連れて来る時間だなあ。
待っていたら、愛護団体の人から、電話が来た。
なな、なんと。
うちに来る直前に、スタッフさんを噛んじゃったんだって。
スタッフさんは、噛まれた事実と状況説明を伝えた上で、こう聞いてきました。
どうしますか?
預かりますか?
無理そうだったら、他の預かりさんに代えます。
自慢じゃあないが。
飼い犬に手を噛まれた経験は、ありますぜ。
犬が人を噛むには、大まかに3つの原因がある。
1 元々性質的に、凶暴性がある。
2 単に、噛み癖がある。
3 神経質。臆病。
1だったら、私にゃキャパオーバー。
プロの訓練士でもなきゃ、とても無理だわよ。
2と3なら、どうにかなる。
なんとか対処できる。
一応、預かってみます。
無理そうなら、速やかにタッチ交代。
頑張りません。無理しません。
そういう約束で、話は決まった。
スタッフさんにも、「頑張らないで下さい。無理しないで下さい」と、くれぐれも念を押された。
結局、スタッフさんを噛んだ理由なんですが。
預かった後で。
コーギーMIXちゃんの体に、傷があるのを発見。
お尻に近い腰の辺りに、牙の太さくらいの丸い傷が、複数ありました。
傷の形状と状態から、察するに。
捨てられる前もしくは保護センターで、犬に噛まれた傷っぽい。
毛に隠れちゃってて、見えなかったのよ。
スタッフさんも見落としてて、気付かなかったみたい。
そこを触られて、痛くて噛んじゃったのね、きっと。
預かり始めた最初の頃は、ドキドキしながら、接してたんだけどねぇ。
甘噛みしない。噛み癖もない。
神経質さも臆病さも、ない。
凶暴性に至っては、かけらもありゃあしない。
どう考えても。
噛んだ理由は、上の理由しか、考えられない。
犬が人間を噛むのは、最悪の事態です。
それでも、最悪の事態を正直に包み隠さず伝えてくれたから、こちらも心構えが出来た。
これ、逆だったら、大変だよ。
噛んだ事実を隠して、一般家庭に預けたりなんかして。
原因が、凶暴性だった場合。
どんな事故が起こっても、不思議じゃない。
人が死ぬまでの、深刻な事態になったら。
動物愛護団体を傷害致死罪あたりに、問えるかもだけどさ。
怪我くらいだと。
傷害罪に、問えるのかしら。
とんでもない泥沼になりそう。
で、結局、泣き寝入りで終わる、っと。
そんなの、絶対に嫌だ。
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