いじめられっ子の親も、いじめられっ子。
かどうかは、知りませんが。
不良少年、亮太君の言葉。
「遺伝すんだよ、そういうのは。親子そろっていじめられ体質。呪われた血だ」。
きっつー。
けど、同意。
ヤクザの組長の息子がいじめられっ子とか、想像出来ないもん。
ここで、良い子の皆様(いるのか?)に、残念なお知らせ。
大人の世界にも、いじめは、あります。
いじめで自殺しちゃう大人も、存在します。
でも、子供の世界のいじめとは、性質が違います。
大人の世界のいじめは、徹底的に、自己責任。
いじめで自殺しても、子供の自殺のように、同情されません。
弱い個体の淘汰。
くらいに、流されます。
口に出しては、絶対、言わないけどね。
それは、自殺する本人も、分かってると思う。
子供の世界では、自殺は、絶対に「負け」ではない。
100%、助けられなかった、周囲の大人の責任。
だから、ティーンエイジャーは、決して、自殺しては駄目。
社会のせいにでも、親のせいにでも、先生のせいにでも、周りに責任なすりつけまくってでも。
死んではいかん。
いじめられてる本人の責任が、全く無い分。
子供の世界のいじめの方が、質(タチ)が悪い。
大人のいじめは、対処が簡単。
自分に非があって爪弾きにされるなら、非を改める。
非がないなら、堂々としてる。
理不尽な扱いに抵抗する、気合いと知恵がある人間。
それを、大人って言うんだからさ。
子供のいじめは、そういう理屈や道理が、通じないからなぁ。
本能に根ざしてるみたいなとこが、空恐ろしい。
以下、ネタバレです。
廣吉君の両親、すげー。
このワイルドさを、息子が生きてるうちに、発揮すれば良かったのに。
そしたら息子、自殺しないで済んだよ。
お母さんも、死んだ息子のミイラに、語りかけるより。
生きてるうちに、ちゃんと話聞いてあげれば、良かったのに。
物凄ーく、残酷な事を言っちゃいます。
実際に、現実にも、こういう親、多いんだろうな。
子供が死んで、初めて、気が付くっていうか。
更に、残酷な事を言うと。
自分の自殺後。
親が、いじめっ子に復讐したからって。
あの世で、喜ぶ子って、いるんだろうか。
いじめ自殺で子を亡くした親が、やるべき事って。
いじめっ子に対する復讐ではなくて。
もっと全然、違う事のような気がする。
許す、赦す。
というのまでは、無理でも。
学校も社会も親も、誰も救えなかった命。
その命を、誰が、どうやったら、救えたのか?
とてつもなく重くて、嫌な、目を背けたい問題。
それを真摯に社会に、訴え続ける。
たとえ、答えが、返ってこなくても。
いじめ自殺で子を亡くした親が、出来る事するべき事って。
そんなことくらいかなぁ、と思う。
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